2012年12月14日

私の志集300円

この間、久しぶりに夜の新宿西口を歩いていると

「私の志集 300円」

と書かれたカードを首からぶら下げ、女の人が立っていた。


久しぶりに見た。


詩集を売る、街頭詩人である。


この女の人を最初に見たのは新宿の養成所に通っていた20年前。

一緒に歩いていた同期が、

「この人昔から立ってるよね。俺が上京した時にいたよ。詩集も買ったよ。」

と。

何年立っているのだろう?


ふとツイッターでつぶやくと、こんなエッセイがありますと教えてくれた方がいた。

とあるライターの方がその女の人に興味を持ち、陰で観察し、接触し、ついには自分も街角に立って本を売ってみるという「箱男」的なエッセイである。

その人の情報や他の人のブログを参考に推察すると

20歳から街に立ち初め、
29年ぐらいになる計算だ。

50歳近いのか。昔から服装から何から変わらない「イルカ」さんや亜土たんみたいだな。

しかし、その間、ずっと詩集を売っている。


今、本は売れないので出版業界も大変だという。
無料雑誌や電子書籍が増え、わざわざ本を買う人がいないのである。

出版もそうだが、テレビ業界も
「永井さんの出るテレビ、YouTubeで見ますよ」
と言われるぐらい、テレビも見なくなっている。

ましてや小劇場など
「昔は電車に乗って台本を見てると隣の人が興味を持ってくれてチケットを買ってくれた。100枚ノルマなんて当たり前。演劇をやってることがステイタスだった」
などという時代は去り、はてはチラシもいらない、メールだけで情報を知らせる時代。


とにかく無料の時代である。


その中で物を作ることは
容易ではない。


そのへんを少しでもわかってくれて、立ちどまってくれる人がいてもいいんだが。


で、何が言いたいかというと


「私のブログ(劇団enjiダイジェスト版DVD付き)300円
で下北沢に立つか。」

永井
posted by nagai at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする